ジャンプでかつて連載されていた漫画「バクマン」
「漫画家を目指す」という珍しいテーマで話題になった漫画ですね。
もともと漫画家を目指していた自分としては、連載当時はかなり注目していた漫画でした。
単行本購入してましたね。
そんな思い出の作品「バクマン」の感想を書いていきたいと思います。
バクマンの感想
バクマンは「リアル」と「フィクション」が混在した漫画
この記事を書いている僕はもともと漫画家を目指していました。
バクマンが連載スタートした時(2008年)は、丁度漫画家を目指していた頃で、自分としてはなかなか読んでいて刺激的な漫画が始まったなぁと思ったのを覚えています。
知人友人から「漫画家志望は本当にバクマンみたいな生活をしているのか?」と聞かれることがあるのですが、リアルな部分もあればフィクションな部分もあります。
主人公である真城と高木が、プライベートの時間をつぶしてほぼ漫画作業に集中していますが、実際の漫画家志望もプライベートな時間を潰してまで漫画に集中します。
また、漫画をただ楽しんで読むだけでなく分析しながら読んでいますが、これも漫画を描く者にとっては普通のことですね。
むしろ分析しないことのほうがおかしい。技術の上達につながりません。
逆にフィンクションだなあ、と感じさせるのは、主人公たちが漫画家を目指すことに対して諦めるような素振りを一切見せないことですかねえ。
正直、うまくいかないことが続いたり、ずーっと漫画作業ばかりしていると作業自体に飽きてきます。
ボツをくらい続けたりすると「自分の人生このままでいいのか?」とか「どうすればうまくいくのか?」などの不安にも襲われます。
主人公がそういうネガティブな悩みをあまり持たないのは、フィクションだなあと感じさせます。
おそらくですけども、ジャンプの漫画なので主人公らは悩まないのかなと思います。
漫画家を目指す大学生を描いた作品「アオイホノオ」では、漫画家を目指す上での苦悩や葛藤を描いています。
自分の実力を過信するあまりに、自分より上の技術力を持った人間に出会った瞬間に自信が崩壊する。
多くの漫画家志望者、そしてすでに漫画家で活躍している人は自信の崩壊と再生を体験しています。
バクマンでも主人公らが自信を喪失するようば場面がありますが、(体験者からすると)あまりにリアリティないよなあと思います。
バクマンの闇 中井さん
バクマンの評価できる部分として、イイ話ばかりだけではなくマンガ業界の闇もきっちり描いている所。
その闇というのが、中井さんです。
長年アシスタントをしているにも関わらず、漫画家としての芽が一切出ず、後輩のアシスタントからはバカにされるというイヤな目をくらっています。
中井さんみたいな人、実際にいましたよ。長年目指してもうまくいかず、ひねくれてしまっている人。
あのひねくれっぷりとダメ男ぶりは、「いやぁリアルだし攻めるな~」と思いました(笑)
おそらく主人公達がうまく目標にたどりつけないからといって、ひねくれた感じにさせるわけにはいかないので中井さんのようなキャラを登場させたのかなと思います。
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