ブログをお読みくださり、ありがとうございます!管理人のヤマモト(プロフィール記事はこちら→)です。
今回は記事タイトルにあるように、犬飼ターボさんのビジネス小説「チャンス」をレビューしていこうと思います。
ちなみに当ブログでは、犬飼ターボさんの作品について、記事を書いておりますのでご興味あったらぜひ読んでみてください。
目次
チャンスの概要
作者は犬飼ターボさん。もちろん本名ではなくペンネームです。
あとがくによると2003年5月から書き出し、同年12月に完成したと書いてあります。
小説家を目指していなかった人が書いた小説ですが、内容は心に刺さるものばかり。
【あらすじ】
サラリーマンになりたくないと思い、中古車販売で起業した青年・泉卓也。
しかしビジネスはまったくうまくいかず、新卒で就職しなかったことを後悔する日々が続く。
そんなある日、ホテルの駐車場で交友者のフェラーリに乗る男性と出会う。
成功したいと考えていた卓也は、高級車を乗る男性・弓池に師事を仰ぐことになる。
「あなたはビジネスで成功したいのですか?人生で成功したいのですか」
チャンスの中でもっとも印象深いセリフです。
ストーリーの冒頭で、弓池が主人公の卓也に投げかけた言葉です。
世間一般で言う「成功」とは、仕事やビジネスでの成功を指すことが多いです。
しかし仕事やビジネスというのは、本来人生を形成する一部分。
家を建てるとき、全体的にどういう家にしたいのかをイメージして建てますよね。
もしお風呂が好きだからと言って、浴場のことだけを考えて建築しようとすると、玄関などの他の部分がおろそかになり、住みにくい家が完成してしまいます。
それと同様に、ビジネスで成功することだけを考えていると、人生における他の部分がおろそかになり、生きづらい人生となってしまいます。
【人生の他の部分とは?】
●友人などの信頼できる人間関係
●自身の健康
●パートナーや子供、両親などの家族関係
●ボランティアなどの社会貢献
いくらお金があっても、一緒に旅行ができる友人が一人もいないのは寂しいとは思いませんか?
どれだけ成功していても、常に病院で寝たきりな人生などつまらないと感じませんか?
チャンスの中では、人生には4つの領域があると説いています。
「経済」「健康」「愛情」「精神」の4つは、それぞれ関係が無いように思えて、実は密接に関係している。
家族に愛情を向けず、仕事ばかりに注力していると、経済的に危うくなったときに家族に逃げられてしまう。このような話はよく聞く話ではないでしょうか?
ほとんどの人は足元しか見ていないんだ。人生がどこに向かっているのか気にせずに進んでいるんだね。人生という大きな枠の中にビジネスという領域がある。ビジネスという部分にだけ集中して、他をないがしろにしたら人生全体はうまくいかない。そしてビジネスもうまくいかなくなる。出来事をは全部つながっているんだ。
ー引用元:犬飼ターボ著「チャンス」より
この世の豊かさは無限なんだ
卓也はいくつものタメになる学びを、弓池から教えてもらいます。
「この世の豊かさは無限である」という教えもその1つ。
卓也は「誰かが豊かになったら、他の誰かの豊かさが減る」と考えていました。
しかし弓池はこう語ります。
いいかい。ものすごく大事な考え方だからよく覚えておくんだよ。この世の豊かさは無限なんだ。たとえ有限だとしても海の水ほど膨大なんだ。でも君は、それを小さな潮溜まりくらいに思い込んでいる。
海辺に立ったところを想像してごらん。君が手ですくった海水を隣の人に分け与えても、海の水の量は減るかい?
ー引用元:犬飼ターボ著「チャンス」より
豊かさが潮溜まりくらいの広さであれば、その潮溜まりの水をすくうと他の人のすくえる水は少なくなります。
しかし大海原の水をすくったところで、海の水の量はたいして減りません。
豊かさがごく限られた少数しか無いとイメージしていると、苛烈な競争にさらされます。
しかし本当は無限大なんだと知れば、醜い争いをしなくてもすみます。
この考え方を受け入れるかどうかは君の自由だ。しかし、これに気が付かないでいると、ほんとうに小さな潮溜まりで生きていくことになる。そこには同じ考えの人たちがたくさん住んでいて、お互いに騙したり騙されたりして豊かさの奪い合いを演じるわけさ。
ー引用元:犬飼ターボ著「チャンス」より
チャンスは本当に学びになることが多い良書です。アフィリエイトやYouTubeなどの副業をはじめようとしている人には、きっと役にたつことが多いでしょう。
ちなみに…2018年から僕は犬飼ターボさん主催の心理学セミナー「センターピース」に参加しています。
センターピースで学べる心理学は、ビジネスに限らず家族や友人などの人間関係などにも役立ちます。
当ブログではセンターピースに関する記事を公開していますので、もしご興味があるようであればお読みください。
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