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今回は犬飼ターボさんの著作「ドリーム」を紹介したいと思います。
目次
ドリームの概要
作者は犬飼ターボさんで2007年発売の小説です。
ターボさんのデビュー作「チャンス」の続編。
前作で整体院ビジネスを成功させた青年・泉卓也は、さらなる成功を目指し投資をはじめる。
投資を学び始めると同時に、新しいビジネスの話がまいこんでくる。
一種の起業塾を運営してみないかという話だった。
卓也はその話に乗るも、次第に起業塾の提案者である石田に不信感をつのらせていく。
起業塾に入塾した人たちに対し、あまりに無茶な指示をしていく石田。
卓也は石田のやり方に違和感を感じつつも、自分に入ってくる多額のお金のことを考え、なかなか意見を言い出すことができなかった。
卓也は石田と組んで本当に大丈夫なのか?と不安に感じていた矢先、事件が次々と起きる….
成功と幸せについて感がさせられる内容
あらすじにもあるとおり、主人公の卓也は石田という登場人物と共に起業塾を立ち上げるのですが、トラブルが続きます。
石田は起業塾に入会した人々からお金を回収するため、強引な方法を使って搾り取ろうとします。
それによって石田と主人公にはお金が入ってくるのですが、本当にそれって成功や幸せと言えるのか?と疑問にならざるをえません。
強引にお金を搾り取ろうとする行為は、人道から外れていることだとかんたんにわかりますよね。
しかし、いざ自分が当事者となると目先のお金に目がくらんで、ズルズルといってしまうんもんなんだろうなあ、と感じました。
昨今の例で言えば、You Tuberがわかりやすい例でしょう。
別に誰かからお金を搾り取っているわけではないですが、逮捕されたりSNSで炎上したりと、なにかとトラブルになりやすいですよね。
誰かの迷惑になるようなことをした上で収入を得て、それで本当に幸せや成功と言えるんでしょうか?
働いている人は夢を叶えている人
ネタバレになるのであまり詳しくは書きませんが、作中に若年性アルツハイマー病になってしまった人物が登場します。
寝たきりで家族の介護が必要なその人は「外でパートでもいいから働きたい」と吐きます。
働けないと働きたいって思うものなんだよね。病気なんかで働けない人は、働くこと自体を夢にしていることもあるでしょ。働いている人たちは、自分たちのことを”夢を実現している人間”だんて思っていないけど
ー引用元:犬飼ターボ著「ドリームより」
上記のセリフを読んだときは感動しました。
主人公の卓也は不労所得を夢見ています。僕も不労所得という響きには憧れを持っています。
楽してお金が入ればどれだけいいことか。
しかし、労働でお金を得るということは、誰かに対して役に立ったからこそ収入が得られるのであり、役立てる喜びを感じられます。
楽してお金を得ようと、「お金」ばかりに注力すると、手段を選ばなくなり誰の喜びにつながっているのかわからないような手段であったとしても、その手段を選んでしまいます。
どのような手段を選んでお金を得るのか?ということを考えさせてくれるセリフです。
ドリームという本は、お金を得ることと幸せはそれぞれ異なる軸にあることを教えてくれます。学びがある一冊ですよ!
ちなみに…2018年から僕は犬飼ターボさん主催の心理学セミナー「センターピース」に参加しています。
センターピースで学べる心理学は、ビジネスに限らず家族や友人などの人間関係などにも役立ちます。
当ブログではセンターピースに関する記事を公開していますので、もしご興味があるようであればお読みください。
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